ブラック・シャルドネ法だから生まれた
強さと柔らかさの二重構造

古来ブルゴーニュなどで用いられていた
“black Chardonnay/ブラック・シャルドネ法”を用いてプレス。

ブラック・シャルドネ法

葡萄を強くプレスすることでフェノール成分を抽出し、シャルドネの旨味や熟成ポテンシャルを引き出す方法。
プレスの際、空気を含み、色が黒くなるため、その名前が付きました。
色は醸造の過程で普段のシャルドネの色に戻ります。
熟成過程において酸化しやすい成分を取り除き、その効果でワインが酸化しにくくなり、熟成ポテンシャルを向上させると言われています。

「ラ・カーサ・アラルコン」と呼ばれる、
収量が低く乾燥したブドウ畑のシャルドネを使用。
非常に凝縮度の高いブドウが収穫されます。
ラベルのタンポポは、畑でよく育っている為、ラベルに使用されています。

プレス後、700Lのセラミック・エッグ・タンクと
5種類以上のフレンチオークを用い、自然発酵、4か月熟成。
無清澄、無濾過、全てにおいて亜硫酸無添加。



薄濁りのある淡いイエロー。
グレーフルーツ、アプリコット、ハーブ、
少しの火打ち石のアロマ。
穏やかな酸と心地よいミネラル。
程よいボリュームと旨味も感じられます。

総酸:4.0g/L
残糖:0.58g/L
土壌:砂質粘土土壌と石灰岩
樹齢:18年
生産本数:2021ヴィンテージ　1600本

■産地：スペイン、バレンシア地方
■品種：シャルドネ100％
■タイプ：白・辛口

ボデガス・ピガー/Bodegas Pigar

1952年、現当主 Juan Piqueras / ホアン・ピケラスの祖父が、
ガルシア家と協力し、葡萄の栽培に取り掛かったのが始まりです。
ピケラス家とガルシア家、二つの家族の名前を合わせてピガーと命名しました。

バレンシアはスペイン最大の港であり、スペイン第3の大きな都市。
ワイン造りを見ると“バルクワイン”が主流の
地域となる為、加工された安価な赤ワインと
白ワインが集まる地域でもあります。

そういった大手ワイナリーが多く生存する地域で、
彼らは祖父の世代から、主にカヴァに使われる葡萄を栽培してきました。

ホアンは、当時、同じバレンシアにある
トラディショナルなワイナリー ボデガ・マンサネケで
ワインメーカーとして働いていましたが、
そこでの任期を終え、家族のワイナリーに集中することを決めました。

大きなワイナリーが多く存在するこの土地で、
ホアンとパートナーであるスサナ・ロペスは
2014年に村へ戻った際、彼らが所有する
単一畑の可能性に気付きました。

また、樹齢65～110年の古く、放置された葡萄畑と、
忘れかけられている従来の葡萄品種の復活を目標にかかげました。

そして、その土地によくある従来型のワインとは違い、
独自の個性と先祖代々の知識と経験、
持続可能性に基づいて、職人のこだわりを持ち、
伝統、自然、家族を重んじて、その土地の可能性を信じ、
夢を持って、彼らの代から新しいワイン造りに取り掛かりました。

2014年からプロジェクトは進められ、2016年がワイン造りの最初の年となります。

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