アマ・スリア 2021 ゴルカ・イサギレ/Gorka Izagirre AMA Zuria/スペイン チャコリ白

バスク最高峰の白ワイン
ゴルカ・イザギレ アマ・スリアは、スペイン・バスク地方が誇るチャコリ生産者、ゴルカ・イザギレが手掛ける特別な白ワインです。
バスク語で「AMA(母)」と「Zuria(白)」を意味するこのワインは、その名の通り、バスクの豊かな大地と文化への深い敬意が込められています。
最高のヴィンテージにのみ、ごく少量生産される稀少な一本で、チャコリの概念を覆すほどの複雑さと深みを持ち合わせています。
アマ・スリアの特別な品種
このワインの核となるのは、チャコリの主要品種オンダラビ・スリの亜種であるオンダラビ・スリ・セラティアです。
ビルバオ近郊、アストレカ地区の1.8ヘクタールという限られた区画で育つこのブドウは、海洋性気候と独特のシルトー粘土質土壌からその個性を最大限に引き出します。
ゴルカ・イザギレは、このブドウが持つポテンシャルを信じ、減農薬栽培で丁寧に育てています。
アマ・スリアの醸造哲学
ゴルカ・イザギレは、伝統を重んじつつも革新的なアプローチでワインを造ります。
アマ・スリアは、選ばれたブドウの90%をステンレスタンクで、残りの10%を新樽で10ヶ月間発酵・熟成させます。
さらに、2ヶ月間のシュール・リー(澱との接触)と、その後22ヶ月にも及ぶタンクでの長期熟成が、このワインに比類ない複雑さと深みを与えています。
一般的なチャコリの微発泡性とは異なり、こちらはスティルワインに近いスタイルで、まさに「飲むほどに惹きつけられる」一本と言えるでしょう。
その偉大性を帯びた味わい
グラスに注がれたアマ・スリアは、輝きのある淡いイエローを呈し、視覚から楽しませてくれます。
香りは、熟したグレープフルーツやレモン、青リンゴといった柑橘系のアロマに、白い花のニュアンスが溶け込みます。
時間と共に、熟成に由来するスモーキーな香りやトースト、バターのような複雑な香りが現れ、その奥行きに驚かされることでしょう。
口に含むと、力強くもなめらかな口当たりが広がり、豊かな果実味とシャープでありながら丸みのある酸味、そしてミネラル感が完璧なバランスで調和します。
余韻には心地よい苦味が感じられ、長く記憶に残る複雑な味わいを残します。
長期熟成のポテンシャルも秘めており、数年寝かせることでさらなる変化を楽しむことも可能です。
■産地:スペイン、バスク地方
■品種:オンダラビ・スリ・セラティア100%
■タイプ:白・辛口

ゴルカ・イサギレ/Gorka Izagirre
ゴルカ・イサギレは、ビルバオからおよそ20km、
ララベツの街にある家族経営のワイナリーです。
2005年に設立以来、バスクの食文化と
ワイン産業を保護・発展させていくことを
目的として運営されています。
現在、ワインの生産量は年間約22万本。
ワイナリーとしてバスク地方最大級の規模を誇ります。
醸造家のベルトル・イサギレ氏は、ゴルカ氏の息子で
エネコ・アチャ氏のいとこにあたります。
畑の総面積は40ha以上。
ビスカイア一帯の6つの街、14の区画にまたがっています。
品種はバスクの土着である白ブドウ、オンダラビ・スリと
オンダラビ・スリ・セラティアの2種のみ。
平均樹齢は14年、もっとも古い区画で20年。
土壌は小石混じりの粘土質。
高温多湿のバスク地方では、年間1,000~1,300mmもの雨が降ります。
そのためカビが発生しやすく、ブドウが完熟する前に
収穫せざるを得ないことも少なくありません。
ゴルカ・イサギレではカビの害を防ぐため、
間引きを丁寧に行うなど、日照と風通しを確保しています。
十分に熟した糖度の高いぶどうを収穫することで、
従来よりアルコール度数が高く、長熟なチャコリの生産に成功しています。