ソノマコースト ピノノワール 2013【バックヴィンテージ】コナリウム/Conarium Pinot Noir Sonoma Coast/アメリカ赤
豊穣な大地の恵みと熟成の美
コナリウム ピノ・ノワール ソノマ・コースト 2013年産は、カリフォルニアの銘醸地ソノマ・コーストのテロワールと、ピノ・ノワールが持つエレガンス、そして熟成の妙が凝縮された一本です。2013年という優れたヴィンテージが、このワインに深みと複雑性をもたらしています。
ワイナリー「コナリウム」の哲学
「Conarium(コナリウム)」という名は、脳の一部に由来し、このワインの造り手が持つユニークで哲学的なアプローチを象徴しています。
彼らは、季節の変化と人間の精神的な側面を統合することを表現し、ワイン造りにおいて、酸味、ミネラル感、果実味、構造、優雅さという要素のバランスを追求することをブランドの核心としています。
ラベルに用いられている17世紀の木版画は、ワインが単なる飲み物ではなく、深い意味を持つ「体験」であるという思想を視覚的に表現しています。
ソノマ・コーストのテロワールが育むピノ・ノワール
このワインの産地であるソノマ・コーストは、太平洋からの冷たい霧と冷涼な風がブドウ畑に影響を与え、ピノ・ノワールに理想的な生育環境を提供します。
この独特の気候が、ブドウの酸を保ちながらゆっくりと成熟させ、品種本来のアロマと複雑な風味を最大限に引き出すのです。
2013年は、ブドウが健全に育ち、豊かな果実味とバランスの取れた酸を持つ、素晴らしいヴィンテージとなりました。
熟成を経て花開く、ピノ・ノワールの真髄
コナリウムはアメリカでは珍しく、ピノ・ノワールが熟成によって完成すると言う考えをもって作られたワインです。
2013年産のコナリウムは、10年以上の時を経て、まさに飲み頃を迎えています。
熟成によって、ワインは多層的な魅力を持つようになります。
グラスからは、熟した赤系果実(チェリーやラズベリー)の香りに加え、紅茶、なめし革、そして森の下草やスパイスといった熟成由来の複雑なアロマが繊細に絡み合います。
グラスに注いだ後も、時間とともに、さらに深みと広がりを見せるでしょう。
口に含むと、シルクのようになめらかな舌触りと、きめ細やかなタンニンが感じられます。
生き生きとした酸味が全体を引き締め、熟成によってまろやかになった果実味が心地よく広がり、力強さの中にもエレガンスが際立つ、まさに「こなれた」状態のピノ・ノワールの魅力を堪能できます。
長く続く余韻は、熟成されたブドウの持つ凝縮感と、複雑なアロマが織りなすハーモニーを静かに物語ります。
■産地:アメリカ ソノマコースト
■品種:ピノノワール100%
■タイプ:赤