カベルネソーヴィニヨン リゼルバ ラプラヤ/Cabernet Sauvignon La Playa/チリ赤
チリの壮大な自然と、
ラ・プラヤ・ワイナリーの実力が織りなす一本
グラスに注ぐと、深みのあるルビーレッドの色合いが、まず視覚を魅了します。
香りは、カベルネ・ソーヴィニヨンらしいブラックカラントやカシスといった黒系果実のアロマが豊かに広がり、熟したプラムのニュアンスが奥行きを与えます。
チリの恵まれた気候条件が、これらの特徴を際立たせています。
ラプラヤは優れた技術を持つワイナリーです。
オーク樽での熟成に由来するバニラやモカ、かすかな杉の香りが複雑に絡み合い、エレガントな印象を与えます。
口に含むと、凝縮された果実味と、きめ細やかで滑らかなタンニンが口いっぱいに広がります。
しっかりとした骨格を持ちながらも、酸味とのバランスが良く、非常にバランスの取れた味わいです。
これは高い技術力が垣間見える特徴で、チリの壮大な自然とラプラヤの実力があって初めて完成したワインです。
チリの銘醸地
コルチャグア・ヴァレー
このワインが生まれるのは、チリ有数の銘醸地であるコルチャグア・ヴァレーです。
アンデス山脈の麓に広がるこの地域は、温暖で乾燥した地中海性気候に恵まれています。
日中は燦々と太陽が降り注ぎ、ブドウは十分に成熟することができますが、夜間は冷涼な風が吹き込むため、昼夜の寒暖差が大きいのが特徴です。
この寒暖差が、ブドウのアロマを凝縮させ、鮮やかな酸を保持することに貢献しています。
また、多様な土壌(粘土質、砂質、ローム質など)が広がり、それぞれのブドウ品種に最適なテロワールを提供しています。
特にカベルネ・ソーヴィニヨンは、この地の気候と土壌の恩恵を最大限に受け、凝縮感とエレガンスを兼ね備えたワインを生み出します。
ラ・プラヤ・ワイナリー
「ラ・プラヤ」とは、スペイン語で「ビーチ」を意味します。
この美しい名前は、ラ・プラヤ・ワイナリーが所有するブドウ畑が、太平洋からわずか数マイル内陸に位置していることに由来します。
この地理的アドバンテージこそが、彼らのワイン造りにおける最大の強みの一つとなっています。
ラ・プラヤ・ワイナリーは、チリのワイン産業における真のパイオニアの一員です。
1980年代後半に、北米の著名なワイン生産者であるスウェルカート家と、チリの優れたワイン専門家であるアラルコン家という、二つの著名なワインファミリーによって設立されました。
彼らは、チリのブドウ栽培のポテンシャル、特にコルチャグア・ヴァレーの卓越したテロワールにいち早く着目し、この地に根を下ろしました。
彼らの哲学の核となるのは、「持続可能性」と「テロワールの表現」です。
ラ・プラヤでは、環境への配慮を最優先し、最新の持続可能な農業技術を積極的に導入しています。
例えば、ブドウ畑では、化学肥料の使用を最小限に抑え、オーガニックな手法を取り入れることで、土壌の健全性を保ち、生物多様性を尊重しています。
また、水の管理においても、効率的な灌漑システムを導入するなど、貴重な水資源の保護に努めています。
これらの取り組みは、ブドウがその土地本来の力を最大限に引き出し、純粋な果実の風味を育むための基盤となっています。
ワイン造りにおいては、伝統的なチリのワイン造りの知恵と、国際的な最先端技術を巧みに融合させています。
経験豊富なワインメーカーたちは、それぞれのブドウ品種と畑の個性を深く理解し、そのポテンシャルを最大限に引き出すための醸造プロセスを慎重に管理しています。
ステンレスタンクでの温度管理された発酵から、フレンチオークやアメリカンオークでの熟成に至るまで、細部にわたるこだわりが、彼らのワインに複雑さと奥行きを与えています。
ラ・プラヤのワインは、単に美味しいだけでなく、チリの豊かな自然と、ブドウ栽培から醸造まで関わる人々の情熱、そしてテロワールへの深い敬意が見事に表現されています。
彼らのワインが世界中で高い評価を得ているのは、品質への妥協なき追求と、土地への深い愛情が根底にあるからに他なりません。
この「カベルネ・ソーヴィニヨン リゼルバ ラ・プラヤ」も、彼らのそうした哲学と努力の結晶であり、チリワインの真髄を体験できる一本と言えるでしょう。
■産地:チリ
■品種:カベルネソーヴィニヨン
■タイプ:赤・フルボディ