エス ラ シラー カーヴドサンデジラ/la syrah cave saint desirat/フランス赤
サン・ジョセフの地から生まれた、
卓越したシラーの赤ワイン
エス ラ シラー カーヴ ド サン デジラは、フランス・北ローヌ地方の銘醸地、サン・ジョセフのアペラシオン外で造られる赤ワインです。
このワインは、サン・ジョセフ地域が育む俊逸(しゅんいつ)なシラー種ブドウのポテンシャルを、ヴァン・ド・ペイ(現IGP)の自由な発想で最大限に引き出した、生産者カーヴ・ド・サン・デジラの意欲作です。
サン・ジョセフは、ローヌ川右岸に広がる、急勾配の段々畑と花崗岩質の土壌が特徴的なアペラシオンです。
この厳しいながらも恵まれた環境が、シラー種に凝縮感とミネラル感、そして独自のスパイス香を与えます。
昼夜の寒暖差が大きく、ブドウはゆっくりと時間をかけて完熟し、複雑で深みのあるアロマを形成します。
「エス ラ シラー」は、このサン・ジョセフ地域に根ざした畑から収穫された、特に優れた品質のシラー種ブドウを使用しています。
アペラシオンの規定にとらわれず、ブドウが持つ本来の個性を引き出すことに焦点を当て、手摘みで丁寧に収穫され、選果されたブドウは、カーヴ・ド・サン・デジラの高い技術力のもと、そのポテンシャルを余すことなく表現しています。
サンジョセフを彷彿とさせる
優れたシラー
グラスに注ぐと、深く濃いルビー色が目に飛び込んできます。
香りは、ブラックベリーやカシスといった熟した黒系果実のアロマを中心に、黒胡椒やリコリス、スミレのような複雑なニュアンスが重なり合います。
熟成を経て、さらに革やトリュフのような熟成香も感じられるようになります。
口に含むと、力強いアタックと共に、緻密なタンニンと心地よい酸味が感じられます。
豊かな果実味と、北ローヌ特有のミネラル感がハーモニーを奏で、長い余韻へと続きます。
若いうちはパワフルで若々しい魅力がありますが、数年の瓶熟成によって、より滑らかで深遠な味わいへと進化します。
これは、サン・ジョセフ地域のブドウが持つ、優れた熟成能力の証です。
生産者:カーヴ・ド・サン・デジラ
(Cave de Saint-Désirat)
1953年に設立された協同組合。サン・ジョセフを含む北ローヌ地方において、長年にわたり高品質なワインを造り続けています。
彼らは、加盟するブドウ栽培農家と密接に連携し、ブドウ畑の管理から醸造、瓶詰めまで、ワイン造りの全工程において厳格な品質管理を徹底しています。
協同組合の強みは、何よりもその多様なテロワールからブドウを調達できる点にあります。
サン・ジョセフ地域の様々な区画から最良のシラーを選び抜き、AOCの枠にとらわれずに独自の哲学で「エス ラ シラー」のような、アペラシオンの個性を際立たせたワインを造り出すことが可能です。
彼らのワインは、伝統への敬意と革新への探求心が見事に融合した結果であり、その安定した品質と卓越したコストパフォーマンスで高い評価を得ています。
幅の広い料理とのペアリング
この骨格のしっかりとしたシラーは、その力強い果実味とスパイシーなニュアンス、そしてしっかりとしたタンニンから、様々な肉料理との相性が抜群です。
●赤身肉のステーキ。特に、牛肉のフィレやサーロイン、ラムチョップのグリルなど、肉の旨味が凝縮されたシンプルな調理法によく合います。黒胡椒やハーブを効かせた味付けが、ワインのスパイシーさと響き合います。
●鹿肉のローストや猪肉の煮込みなど、野性味あふれるジビエ料理とは最高の組み合わせです。ワインの力強さがジビエの風味を受け止め、互いの個性を高め合います。
●牛肉の赤ワイン煮込み(ブッフ・ブルギニヨン)や、ポークの煮込みなど、時間をかけて煮込んだコクのある料理は、ワインの深みと相乗効果を生み出します。
●ハードタイプの熟成チーズ、例えばパルミジャーノ・レッジャーノやコンテ、熟成させたチェダーチーズなど、旨味の強いチーズは、ワインの複雑な風味と素晴らしいハーモニーを奏でます。
●ローストした鴨肉や、ハーブを詰めて焼き上げた鶏肉料理など、香ばしさと肉の旨味がある料理にも適しています。特に、皮目をパリッと焼き上げたものや、ベリー系のソースを添えたものがおすすめです。
●中華料理。意外に思われるかもしれませんが、八角やシナモンなどのスパイスを使った中華料理、例えば豚の角煮や麻婆豆腐(辛さ控えめ)などとも、ワインのスパイシーな要素が共通するため、面白いペアリングが楽しめます。
■産地: フランス ローヌ地方
■品種:シラー
■タイプ: 赤
■容量: 750ml