ブリュット ナチュレ プルミエクリュ NV ベナール・ピトワ/Benard Pitois Brut Nature Premier Cru/シャンパーニュ

シャンパーニュの本質を追求した一本
きめ細やかな泡立ちの中に、その土地が育んだ歴史と、造り手の揺るぎない哲学が息づく。
Benard Pitois(ベナール・ピトワ)が手掛ける「ブリュット・ナチュール・プルミエ・クリュ」は、
シャンパーニュ地方マレイユ・シュール・アイ村(プルミエ・クリュ)の豊かなテロワールと、
無添加へのこだわりが織りなす、まさにシャンパーニュの本質を追求した一本です。
ベナール・ピトワの歴史とプルミエ・クリュの畑
1878年に設立されたベナール・ピトワは、ヴァレ・ド・ラ・マルヌ地区、
特に恵まれたプルミエ・クリュの畑を所有し、その土地の個性を最大限に引き出すワイン造りを続けています。
彼らのシャンパーニュは、それぞれのキュヴェが持つストーリーと、ブドウが育つ畑への深い敬意を表現しており、
その哲学は「ブリュット・ナチュール」というスタイルに最も色濃く反映されています。
プルミエ・クリュという格付けは、そのブドウが持つ潜在能力の高さ、
そしてワインが表現する複雑性とフィネスの証に他なりません。
ドサージュ・ゼロが引き出す純粋な表現
この「ブリュット・ナチュール」は、糖分添加(ドサージュ)を一切行わない「ノン・ドサージュ」または「ゼロ・ドサージュ」と呼ばれる製法で造られています。
これにより、ブドウが持つ純粋な果実味と、シャンパーニュのミネラル感がストレートに表現されます。
余計な手が加えられていないからこそ、白い花や砂糖漬けの柑橘果実のような繊細な香り、
ハチミツや甘草を思わせるニュアンス、さらにはメントールのような清涼感が
絶妙に織りなすハーモニーが感じられます。
研ぎ澄まされた味わいと心地よい余韻
口に含むと、ピノ・ノワールがもたらす力強さと、シャルドネのフィネスが見事に調和しています。
フレッシュで生き生きとした酸味と、ほのかに心地よい苦みが全体を引き締め、
透明感のある味わいが広がります。
熟成による酵母のニュアンス、例えばブリオッシュやトーストのような
香ばしさも感じられ、その複雑さが味わいに奥行きを与えています。
泡立ちはきめ細かく、口の中で優雅に溶け込み、純粋でエレガントな長い余韻が続きます。
ミネラル感に富んだ、純粋で調和の取れた味わいは、アペリティフとしてはもちろん、
魚介類、特に牡蠣やエビ、魚のカルパッチョなどとの相性は抜群です。
■産地: フランス シャンパーニュ地方 マレイユ・シュール・アイ村(プルミエ・クリュ)
■品種: ピノ・ノワール、シャルドネ(比率はヴィンテージにより異なるが、ピノ・ノワールが優勢な傾向)
■タイプ: 白 辛口(ブリュット・ナチュール/ゼロ・ドサージュ)スパークリングワイン
■容量: 750ml

ベナール・ピトワ/Bernard Pitois
マレイユ・シュール・アイにある、レコルタン・マニピュラン(小規模生産者)。
ピトワは所有する10haの畑の3ha分を、
「ボランジェ」「ポール・ロジェ」「デュヴァル・ルロワ」
といった名立たる高級メゾンに卸すなど、
その非常に高い品質には定評があります。
優れた土壌に恵まれており、畑はわずか10haですが
グランクリュかプルミエクリュに格付されています。
クリュッグの「クロ・デ・メニル」に
隣接する畑もあります。
自社ではテット・ド・キュヴェ(一番搾り)のみを使用。
その他の果汁はネゴシアンに卸しています。
2019年にはHVE(環境価値重視)認証を取得し、
さらに環境に配慮したワイン造りをしています。

醸造責任者は、15歳からシュタイナーを読み、
26~27歳からビオディナミに取り組んできた
というエルヴェ・ジェスタン。
ルイロデレールなど多くのメゾンの醸造に関わっています。